ロータリーのエンブレム(公式紋章)
ロータリアンであることを示すための徽章は、Rotary Emblemといい、ロータリーの公認紋章付のものです。
歴代の紋章
1905~ | 1906~ | 1910~ | 1912~ |
ロータリーの誕生とその成長
今から約100年前の1905年、そのころ経済恐慌で人心の荒れすさんでいたアメリカ社会、特にシカゴの状態を憂えた、青年弁護士ポール・P・ハリスが、 3人の友人と語らって、2月23日、第一回の会合を開いたのが、ロータリークラブの誕生です。ロータリーとは、会員が持ち回りで順番に、集会を各自の事務 所で開いたことから名付けられました。このクラブは着実に成長し、現在下記の通りの会員とクラブが活動し、国際ロータリーを構成しています。
ロータリアン総数 | クラブ数 | 加盟国数 | ||
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全世界 | 1,220,543 人 | 31,314 クラブ | 166 | 2003. 3.31 現在 |
日本 | 110,326 人 | 2,321 クラブ | 2003. 3.31 現在 | |
富山 | 1,490 人 | 31 クラブ | 2003. 4.01 現在 |
ロータリーの綱領
ロータリーの網領は、有益な事業の基礎として奉仕の理想を鼓吹し、これを育成し、特に次の各項を鼓吹育成することにある
第1 | 奉仕の機会として知り合いを広めること |
第2 | 事業および専門職務の道徳的水準を高めること あらゆる有用な業務は尊重されるべきであるという認識を深めること そしてロータリアン各自が、業務を通じて社会に奉仕するために、その業務を品位あらしめること |
第3 | ロータリアンすべてが、その個人生活、事業生活および社会生活に常に奉仕の理想を適用すること |
第4 | 奉仕の理想に結ばれた、事業と専門職務に携わる人の世界的親交によって、国際間の理解と親善と平和を推進すること。(RI定款第4条) |
ロータリー網領中の4項目の解説は、等しく大きな意味をもつこと、また、同時に行動を起こすべきものであるということにRI理事会の意見が一致した。(96)
ロータリーの基本的特色
ロータリーは、奉仕の理想を個人として、また、団体として、現実に適用することを奨励するために、事業および専門職務に携わる人がロータリー・クラブにお いて世界的親交を結ぶ場である。ロータリー・クラブは、地域社会の生活面を広範に代表し、ロータリーの綱領を推進するために、職業分類に基づき、その会員 を選考する。
会員身分を継続するために、少なくとも所定回数は、クラブ例会に出席しなければならない。知り合うことと親睦とを永続的友情への第一歩としてはぐくむこ とができるようにするためである。ロータリー・クラブは、会員に個人活動および職業活動において高度の道徳的水準を実証する機会を提供する。ロータリアン の宗教的、政治的信念は、個人の問題とみなされる。(手続き要覧第3章)
四つのテスト(THE 4WAY-TEST)
言行はこれに照らしてから(Of the things we think, say or do)
1. | 真実かどうか? (Is it the TRUTH ?) |
2. | みんなに公平か? (Is it FAIR to all concerned ?) |
3. | 好意と友情を深めるか? (Will it build GOODWILL and BETTER FRIENDSHIP?) |
4. | みんなのためになるかどうか? (Will it be BENEFICIAL to all concerned?) |
「四つのテスト」は1932年7月、シカゴのロータリアン、ハーバード・J・テーラーが提唱したことにはじまり、現在では世界中のロータリアンから、人々 のあいだの尊敬と理解を育成する指針として用いられています。また、ロータリアンのみならず、多くの國の政府や地域社会、学校、実業社会などで正しいもの の考え方、友好的な対人関係を育む物差しとして活用されています。
職業宣言
事業または専門職種に携わるロータリアンとして、私には次の如く求められている
1. | 職業も奉仕の一つの機会とみること。 |
2. | 職業の倫理的規範、国の法律、地域社会の道徳的基準に対し、名実ともに遵守すること。 |
3. | 自己の職業そのものの品位を保ち、自ら選んだ職業において、最高度の倫理的基準を推進すべく全力を尽くすこと。 |
4. | 雇主、従業員、同僚、同業者、顧客、公衆、その他事業または専門職務上関係をもつ全ての人々に対して、ひとしく公平であること。 |
5. | 社会に有用な全ての職業に対し、当然それに伴うべき名誉と敬意を表すこと。 |
6. | 自己の職業上の手腕を捧げて、青少年に機会を開き、救済を必要とする人々のニーズに応え、地域社会の生活の質を高めること。 |
7. | 広告に際し、また自己の事業または専門職務に関して、これを世に問うにあたっては、正直であること。 |
8. | 事業または専門職務上の関係において、通常でない便宜や特典を、同僚ロータリアンに求めず、また与えないこと。 |
(注)この邦訳は、国際ロータリーが1989年正式に認証し公式出版物に採用されている訳文とは些か異なります。